衆院選を終えて
衆院選が終わりました。
SHIRUFOとしては「デザインするコーギ」という企画を立ち上げ、SNSにてプラカードやポスターとして使用できる作品を配布しました。デザインはわたし堀内しるし、イラストは手塚屋さんが描いています。
投票を呼び掛けるものだけでなく、この選挙のおかしさを訴えるものや排外主義を糾弾するものを製作しました。今後もこのシリーズは続けていきます。
ネット配信番組も収録しました。
今回はゲストにフリー記者の三浦美和子さんをお招きしてお話しています。
是非ご視聴ください。音声だけのポッドキャストもあります。
以下、配信するにあたって書いたメモです。
まとまった文章ではなく、本当にメモなので読みづらいと思いますが記録のために残しておきます。
【選挙そのものについて】感想
・しるしと手塚屋……「デザインするコーギ」という企画で、ポスターとサムネイルをつくった。なんでこの時期。大義なし。自己都合すぎる。投票権の侵害。
・急すぎて困っている人がたくさん。
これは投票権の侵害ではないのか。倫理学者の高井ゆと里さんが「選挙は候補者と投票する人とのコミュニケーションの場」であると語っていた。じっくりと候補者を見極める時間がない、それはすでに権利を侵害している。候補者も自分の声を「伝えなくてもいい」のか?
・なんのための選挙かわからなかった最後まで。
TBSラジオ・セッションでも宇多丸さんやダースレイダーさんの「私の論点」を語る場面でも、まずそこから怒っていた。
「私が総理大臣でいいのか」=自身の人気を担保にした「わかりやすすぎる」自民党への投票動機を与えたのかも?
=すなわち、政策とか、裏金とか統一教会とか、この先の何をやるかどうか……にマスキングした?
・メディア
NHKみても「掲示板が雪で埋まっております」「点字の翻訳が間に合っていません」……で、その原因は?中立報道ってそういうことじゃなくないか。「短期決戦!」いやいやなカッコつけてどうする。なんで短期なのか。
急な解散総選挙、取り残される視覚障害者たち
https://www.tbsradio.jp/articles/105133/
https://x.com/tsuda/status/2020710305270280628?s=46
今回の手法を今後も使うえば、与党が有利なのは確実(プラス、今回は高市人気があった)各議員の選挙区での地道な活動、政策議論などは、意味がなくなる。いまですら「政策」「実績」を見てない。
【結果を受けて】感想
自民党は、参議院で否決された法案の再可決、憲法改正の発議に必要な、
衆議院全体の465議席の3分の2にあたる310議席を上回り316議席に到達。
衆議院で、1つの政党が単独で3分の2以上の議席を獲得するのは戦後初めて。これに対し野党側は、中道改革連合があわせて49議席で選挙前の172の3分の1以下に。
・かろうじてよかったこと
日本保守党の議席ゼロ。杉田水脈の復活なし。
・高市人気のすさまじさ。
討論から逃げることが強み。いつかの都議選(小池)や秋田の参院選(石井)を思い出した。有利なのは語らないこと。でもそれは選挙の否定(高井さんのいうコミュニケーション)じゃないか。
・野党の弱体化
中道の中途半端さ。立憲の消滅。
原発再稼働容認、安保法制容認。じゃあ立憲の意味は?これまでの連携は?市民連合そりゃ怒る。これを理由に立憲を離れた支持者、応援者は想像以上に多かった。得られた組織票を上回る離散票があったはず。
公明出身の衆院候補は中道の比例上位で多くが当選。立憲は次々敗北。
【今後どうなる?】
見立て、どういう姿勢でいるべきか?
改憲できる過半数いった。そらおそろしい。
・外交
大軍拡はさらに進む。米国追従姿勢が継続。ロシアのウクライナ侵攻はNGでアメリカのベネズエラ侵攻はOKという二枚舌。
そして大増税が待っている。武器輸出も進む。虐殺への加担も。
・統一教会、裏金の問題は禊を終えた?かのように誘導される。「国民の信任を得た」として。同じ与党の維新の国保逃れも同じ。
・外国人政策
より厳しくなる。「政府は、日本国籍の取得や永住許可の条件を厳しくすることなどを検討事項に掲げている」
・選択的夫婦別姓、同性婚も進まない。
前向きな気持ちになりたい。
「選挙がすべてじゃない」「ここから前を向いて」という言葉で、進んでいきたい……けれど。現実として、今回の結果で「心を折られる」で済んでいない人たちがいる。特に今回は。
・移民、外国ルーツの人々、不法滞在者ゼロプランは加速する。生まれてからほとんど日本で過ごしてきた人が強制送還。命の危険が迫る。そういう人たちに「まだなんとかなる」「選挙だけじゃない」「前を向こう」
の言葉はあまりに虚しく響く。
・マイノリティ
=社会的に弱い立場に置かれる人たちが、もっと生きづらくなる。これもやはり生命の危機。
高額医療費の負担増についても、まだ終わっていない。検討は進んでいる。受診控え、という一見小さく見える出来事でさえ、健康や精神の安寧をすでに損なっている。低所得者層はこれからも「将来世代のために」増税を受け入れなければいけないのか。親が低所得だったり病気を持っていたら、すでに将来世代にも負担があるはずなのに。
人々の生活、暮らしを向いていない政治家やその集団が権力を持つということは、こういうこと。
リベラルな党や候補に投票したみんな!気分下がるのはわかる。
無理して前向かなくていいけど落ち込むのもそろそろやめない?
いちばんわるいのは、カルト宗教がらみのきたねえ手段で権力を得て、きたねえ金で私腹をこやして、きたねえやり方で選挙して、これからきたねえ手で憲法にさわろうとしてる高市政権!命の危険のある人たちがいるから、その人たちのためにやることを探す。まだ命の危険というレベルにはないから、そのぶん戦うのがかろうじて誠実なんじゃないか。
CRAC野間さん「正義の反対は、もう一つの正義。ではない」と。よく言われること。でも、それは嘘。
正義の反対は不正義である。でも、それは測定が難しい。それで、野間さんが提示したのが正義とは公正、フェアネスである。そうすると、基本的にだれにとっても体感しやすい、肌感としてわかりやすくなる。
「正義とは公正である、その反対は不公正である」測定しやすい。
で、今回の選挙のはなしに戻る。
公正でしたか?フェアネスはありました?
自民圧勝という結果はいちど置いておいて。この時期にやること、解散理由が「いまなら勝てそう」以外に見当たらないこと、「国論を二分する政策をやるため」といって中身がわからないこと、裏金と統一教会議員を軒並み公認したこと。これのどこがフェアなんだ。
「いや、負けたからフェアじゃないとか言って。フェアにやっても野党負けるでしょ」
っていうかもしれないけど、そんな話じゃない。
勝ち負けにこだわりすぎ。右翼だろうが左翼だろうが日本人だろうがそうでないひとだろうがこの国で暮らしてて。
正義、公正さのないところで生きたいかどうか。ってことだと思う。
このことを、今後私自身あらためて考えていきたいと思う。






