野菜育てる準備(4〜5月の振り返り)
私たちの自宅には屋上があり、4年くらい前から野菜を育てています。
育てていると言ってもトマトを育てるにも脇芽を摘みすぎて結果育成を遅らせてしまったり、
二十日大根が二十日どころか延々と出てこなかったり失敗が多いもので
何年経っても超素人感が抜けず、毎回実験のような確実性の低さで続けています。
「買った方が早いのに」、いや本当に。
何を育てるにしろまず始めなくてはいけないのは土の再生です。
日光と気温を用いた消毒が必要なため、これがなかなか気温や天気によっては全然始められません。
今年はつい最近の5月中旬くらいから。
なんせ4月は日照時間が観測史上130年間で最も少なかったのです。
他にも雨多い、寒い、風強いなどなど、「4月くらいまではまあまだ寒いよね」が
外から入ってきた(移住してきた)自分にも定着してきたのにそれを上回る不安定さでした。
それはもう、何の気分も上がらない一ヶ月、桜も全然満喫できず、
人に会う機会もやっぱり少なく鬱々と過ごしました。意外と春の過ごし方が自分の中で
決まってたことにも気づいたり、しょんぼり。
そんななかでも細々としていたこと、とにかく鉢やプランターをひっくり返して土と底石をかき出す。
昨年育てた野菜の枯れた幹、毛細血管のように張りまくった根を土と底石とを全部分ける、剥がす。
その土の中で冬を越したであろう、びっくりして逃げていく虫にびっくりしながら、時に懺悔しながらとにかく剥がす。
日本海沿岸沿いの強風にさらされながら、なんなら頑張ってかき出した土も飛ばされながら、
去年収穫できたトマトとか茄子とか、ピーマンとか青唐辛子とかの笑顔というか輝きとか、
「夏はコンポストできるから生ごみが減ってテンションあがる」とか、そういう走馬灯を見ながら
誰もいない寒空の下、とにかく土を再生させる「準備」に没頭するのでした。
大変だけど、またテンションあがりたいです。
トマトとか茄子とか、ピーマンとか青唐辛子とかの笑顔というか輝きとかに。コンポストのおかげで生ごみが減ることに。



